Isan

Isan / Plans Drawn In Pencil

イギリス在住のAntony RyanとRobin SavilleによるエレクトロニカユニットIsanが2006年にmorr musicからだしたアルバム。Isanとは”Integrated Services Analogue Network”の略称で、ISDNのDigitalの 部分をAnalogueにかえてつけた名前。
2人は近くに住んでるわけではなく、ネットでのやり取りで曲を作ったりするそうです。

ポップで温かみの感じられる、緩やかな落ち着きを持ったアンビエント エレクトロニカ。一つ一つの音を空間に綿密に配置し、気持ち良さを追求 したかのような音作り。派手さはないけどプチプチッと刻むビートがどこまでも心地良い。全曲電子音で構成されたオーソドックスなエレクトロニカ。Isanとかを聴きはじめてmorr musicの電子音楽にハマっていました。自分の中でのエレクトロニカのスタンダード。外せない名盤

Marz

März / Lovestreams (2002)

März / Wir Sind Hier (2004)

ドイツのフランクフルトを拠点に活動している奇才Ekkehard EhlersとAlbrecht Kunzeによるユニット「März」による2002年リリースされた 1stと2004年リリースの2ndアルバム。2作品ともエレクトロニカレーベル Karaoke Kalkからのリリース。

日本では知名度あまりないかもしれないけれど、細野晴臣と高橋幸宏によるユニットSketch Showのリミックスアルバム にも参加してます。あとHASYMOがこの人たちの曲をカバーしてます。

ドリーミーでポップなエレクトロニカ、フォークトロニカなサウンド。 かなりストライクな音楽。小気味いい電子音にストリングス やベル、アコーディオン、アコギなどのアコースティックな音色を使った温かみのある丁寧な音作り。

1stはビートが気持ちいいエレクトロニカなフレーズをループさせたりミニマルな作風。2ndは歌モノにも力を入れてます。 ポップ職人たちによる遊び心満載の夢見心地なサウンド、体に溶け込んでくるようなソフトな音楽なのでいつまでも聴き飽きないです。

「Everybody had a hard Year」をHASYMOがカバーしてる映像。

Savath & Savalas

Savath & Savalas / Manana

アメリカ、アトランタ出身のヒップホップ、エレクトロニカ系ミュージシャン スコット・ヘレンによる様々なソロ名義の中でも特に好きなSavath & Savalasの2004年にリリースされたミニ・アルバム。

スコットヘレンのソロ名義で最も有名なのは、サンプリング、ヒップホップを主軸においたPrefuse 73としての活動だけど、Savath & Savalasでは、生演奏、オーガニックなサウンドをコンセプトとした独特なエレクトロニカなスタイルが特徴的。

シンセやストリングスなどのエレクトロニクスやドラムの打ち込みを 絶妙なところに配置しておいて、アコギなどの生音の質感もしっかり組み込まれてます。スペイン人の女性シンガーソングライターEva Puyuelo Munsもメンバーとして参加していて、2人のハーモニー、 ウィスパーヴォイスが絡み合い、異なったライフスタイルや民族性が合わさり、スペインや南米音楽の影響も感じさせるサイケデリックなサウンド。

どこか大人な雰囲気の漂う、艶やかな美メロエレクトロニカ。EPなのに結構ボリュームもあってお買い得な1枚です。

Tunng

Tunng / …And Then We Saw Land

イギリス、ロンドン出身のフォークトロニカ/エクスペリメンタルなインディーバンドTunngによる2010年にリリースされた4thアルバム。

初期の頃はアコースティック + エレクトロニカ/フォークトロニカなサウンドに実験的な試みもみえる音楽性が強めだったけど、この4thアルバムはよりアコースティックな質感を大事にしたオーガニックでカラフルなサウンド。アコギ、バンジョー、ピアノ、メロディカ、鉄琴などの生音のソフトな演奏と、男女ヴォーカル、コーラスのアンサンブル。何人ものコーラスを重ねてある力強い曲や、初期の頃からもみられるエレクトロニカなサウンドも少々、しんみりしてしまう歌声、サウンドに穏やかさをたたえたポップな楽曲。

メロディセンスが抜群で聴きこむほどに色んな一面やアイディアが見えてくる中毒性のあるスルメ盤。レトロな雰囲気や音楽オタクな匂いのする大好きなバンド。

ライブはこんな感じ。

Sufjan Stevens

Sufjan Stevens / The Age Of Adz

アメリカ、ミシガン州デトロイト出身のシンガーソングライター、インディーフォーク界の奇才Sufjan Stevensによる2010年リリースの「The Age Of Adz」 各音楽メディアから絶賛された前作「Illinois」以来5年ぶりとなるフルアルバム。

この印象的なアートワークはルイジアナ出身の黒人看板画家、アウトーサイダーアートの才人としても知られるRoyal Robertsonが手がけた作品を引用したもの。精神分裂症を患っていた画家の狂気や不安や表現したような内省的で生々しく、痛みさえ感じるかのような楽曲。

どことなく影のあるダークな印象も漂う音楽だけど、メロディはすごく美しくてポップ。だからこそより強烈にインパクトを残します。

エレクトリックなサウンドをふんだんに取り入れ、シンセやドラムマシンも導入。ノイズのような歪んだサウンドを使ってポップな楽曲に昇華してます。アコースティックなサウンドも健在で、ホーンやストリングスなども多用したオーケストラ的なサウンド、重ねたコーラス、ヴォーカルが見事に調和したエキセントリックな作風。ラストのImpossible Soulは25分を超える大作。