Kenichiro Nishihara

Kenichiro Nishihara / Life

1996年より東京・パリコレクションや、国内外のファッションショーやイベントなど 幅広い分野で音楽制作を担当、CMやWEB、企業ブランドとのタイアップ企画、アーティストのプロデュースも手がけ、自社レーベルも立ち上げたりと、世界的にも評価を得ている作曲家、音楽プロデューサー西原健一郎。

ジャズやヒップホップ、 ボサノヴァ、ソウルなど様々な音楽を独自の観点からクロスオーヴァーさせた楽曲を制作。クラブシーンの第一線でも活躍していて、近年までコンスタントに作品を発表し続けています。 この「Life」は2010年にリリースされ、自身の名義では2枚目のアルバムとなります。

ピアノの美しい旋律からはじまり、心地良いトリッキーなビートにSubstantialの力強い ラップをのせたりAmanda DivaやKissey Asplundなど、女性MC、シンガーもふんだんに フューチャーされてたり、Pharoah Sandersの名曲「Moon Child」をNina Vidalが
歌って いたりと、実力派のシンガー達も参加しています。ブラジリアンなナンバーではサックスで Sleep Walkerの中村雅人も参加。躍動感に溢れてたり、センチメンタルな落ち着きを 持っていたりと一曲一曲にそれぞれの世界観がみえてくるかのような聴き応えある1枚。

NujabesやUyama Hirotoなどにも通ずる洒落た雰囲気のジャジーなヒップホップ。 ジャズのエッセンスを抜群のメロディセンスでポップミュージックにまで昇華させていて、ダンスミュージック、ヒップホップ、どのシーンでも誰にでも受け入れられるサウンド。どこまでも心地良く響く音楽。

Othello & The Hipknotics

Othello & The Hipknotics / Classic

ポートランドのHIP HOPグループLightheadedのMCでもあるOthelloとフェンダーローズ、サックス、ベース、ドラムからなる凄腕ライブ集団Hipknoticsがタッグを組んでセッションした生音ヒップホップバンド。

楽器隊と絡みつくようなリズミカルで軽快なMCが気持ちいい。ずっと聴いていられるベースと ドラムのグルーヴ感。ベースの音だけでもお腹いっぱいになれれる。音作りも良いし、フェンダーローズとサックスのしっとりとした音色といい、べた褒めしたくなる会心の出来のアルバム。ラップはこんなにもかっこいい。

ゴツくない軽やかでジャジーなヒップホップなのですんなりと耳に入ってきます。普段ヒップホップとか聴かない人でもどなたでも、万人におすすめできる一枚。

Robert Glasper

Robert Glasper Experiment / Black Radio

ヒップホップ系のミュージシャンとの親交も深い気鋭のジャズ・ピアニスト Robert Glasperが2012年にブルーノートから発表した5枚目のアルバム「Black Radio」この作品は翌年のグラミー賞でベストR&Bアルバム賞を受賞しています。

若い世代にジャズを聴いてもらう機会がないことへの懸念を抱いたグラスパーが ジャズに留まらず色んな音楽ファンにも聴いてもらいと作り上げた野心作。

彼が立ち上げたバンドRobert Glasper Experimentを中心にR&B、HIP HOPの ミュージシャン、ヴォーカリスト(Erykah Badu、Lalah Hathaway.., etc.)など様々な豪華ゲストが参加しています。SadeやDavid Bowieの曲、Nirvanaの Smells Like~ もカヴァーしていて遊び心もあって聴き応えのある内容になってます。

多様な音楽性が高次元で融合した癖になるスルメ盤。上品でディープな世界を堪能できます。 実験的な試みながらも、とてもムードある落ち着いた作風でBGMとしてかけてても良いです。ジャンルを越えていろんな世代に聴かれるべきアルバム。ジャズ・R&Bシーンの起爆剤となるような名盤。

中山英二

中山英二 / アヤのサンバ

札幌出身の日本を代表するジャズベーシスト中山英二。21歳のときに ベースをはじめたという中山さんが29歳のときにリリースした1stアルバム。 彼を中心に、高橋賢志(サックス)、渥美孝昭(ドラム)、桜庭篤司(エレピ)というメンバーでレコーディング、1979年に発表。

その幻の音源を岩手県 盛岡にある日本ジャズの宝庫、ジャズ喫茶「ジョニー」の主宰するレーベルが32年目に初CD化。ジョニーズ・ディスク復刻シリーズの第1弾CDでもあります。

それぞれの楽器が出す一つ一つの音が気持ちいい。うねるベースラインにメリハリのついた小気味よいドラム、切れのよい色気あるサックス、エレピの音もたまらん!全員がメロディを奏でているかの様です。シンプルながらも味わいの深い、美しくも哀愁が漂う和ジャズの名盤。

このアルバムをはじめて知って聴いたときはお宝を発見した気分でドキドキしました。 ジャケットもいい感じです。昭和アンダーグラウンドなシーンにどっぷりはまりそう。自分が知らないだけで、かっこいい音楽はずっと昔からある。

Fats Waller

Fats Waller / Ain’t Misbehavin’

1904年生まれの20~40年代前半に活動していたアメリカのオルガン奏者、ジャズ・ピアニスト。

本名はThomas Wright Wallerだけど大食いで太っていたためFatsの愛称で呼ばれてます。エネルギッシュでリズミカルな演奏に、陽気なヴォーカルも素敵なストライドピアノの達人。とても楽しげにピアノを弾く人で、そのユーモラスなキャラクターもあって、聴けば誰もがこの人の虜になると思います。

ジャック・ブラック主演の映画「Be Kind Rewind」(邦題:僕らのミライへ逆回転)に出てくるレンタルビデオ店がFats Wallerの生家として出てきたり、曲も使われています。

お店のレンタルビデオが磁気の影響で観れなくなってしまったため、自分たちがホームビデオで映画を撮り直すというヒューマンコメディ。皮肉が込められてたり、映画好きの人がニヤリとなるシーンも多く、Fats Wallerもストーリーの鍵となっていて、音楽愛と映画愛に溢れてます。邦題が微妙だけど良い映画でした。

Ain’t Misbehavin’ (邦題:「浮気はやめた」)

最近ここらへんの古い音楽が好きだ。幸福感のあるゴスペルのメロディー とか渋いブルース音階とかブギウギ、スイングピアノのリズミカルで土臭さの残る響きがたまらない。

お高くとまってなく、良い意味で洗練されてなく、純粋に音楽を楽しんでる感じとか全部好き。安酒場でボロいアップライトピアノを陽気に弾き倒す、そんな楽しげなイメージが浮かんできます。音質があまり良くなくてもそういう雰囲気が出てて好き。

ちょっと前は40~60年代の音楽にハマってたけど、最近はもっと昔のレトロな音楽ばかり聴いてて時代に逆行してます。ピアノ欲しい。

キセルの歌で「遠い昔は 未来に よく似てる」って歌詞があったけど自分の中ではほんとにそんな感じ。SFが好きなのと同じような感覚だ。今には無いモノの魅力にはまってます。ちょっと現実逃避ぎみですが。