El Fog

El Fog / Rebuilding Vibe

神奈川県出身で現在はベルリンを拠点に活動する日本人アーティスト藤田 正嘉によるソロプロジェクト。2009年にausのフクゾノさんが主宰しているFlauよりリリースした2ndアルバムです。El Fogという名前は、electronic fogの略で、自身の追い求める世界観を表してるそう。この他にも、ベルリン/ロンドンの4人組、エクスペリメンタルなポストロックバンドPan Am Scanのメンバーとしても活動しています。

今作「Rebuilding Vibe」は、ビブラフォンの美しい音色、響きにコンセプトをおき、この楽器の持つ新たな可能性を追求した実験的な意欲作。ジャズ的なアプローチだったり、クリックやノイズが効果的に散りばめられています。エレクトロニカ、ダブ、ジャズなどを、この人独自の世界観で再構成し、ビブラフォン、クラップ、金属音などのデリケートで美しい”響き” を堪能させてくれる唯一無二の音響作品。こういうのって音楽的じゃないし、あんまり一般的じゃないのかもしれないけど、なんかハマってずっと聴いてます。落ち着く音色、響きを楽しんで聴いてます。我ながら自分暗いなとは思う。

青木孝允もミックスで参加しています。PARABOLICAと一緒にヘッドフォンでどうぞ。

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Jim O'Rourke

Jim O’Rourke / Eureka

Sonic YouthやノイズロックバンドのGastr Del Solにも在籍していたり、くるりのアルバムをプロデュースをしてたりと様々な活動をみせるシカゴ出身のマルチなミュージシャンJim O’Rourkeによる1999年にDrag Cityよりリリースされたアルバム”ユリイカ”

まず印象的なのはこのジャケット。日本の漫画家の 友沢ミミヨが手がけてるらしいですが、インパクトありますね。

肝心の音楽ですがジャケットとは全然違う印象を受けます。アコースティックギターによる演奏の穏やかなイントロからはじまり、優しいメロディにのってマイルドな歌声が聴こえてきます。この人歌も上手いです。平和なイメージが漂う極上のポップミュージック。フォークロック、ソフトロック的な柔らかい印象を受けるけど、それだけじゃないちょっとヘンテコな感じや洒落た大人の色気(?)みたいなのもあってどんどん音楽にひきこまれます。曲のアレンジもジャジーな感じやオーケストラテイストなとこもあって聴き応えあります。中毒スルメ盤。タイトル曲がまた素晴らしい。

美しい音楽とよくわからんジャケットとを合わせてしまうところもセンスを感じる。もしかしたらヘンテコさと大人の色気みたいなものを、この不気味なアートワークで表してるのかもしれない(笑)

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Tyondai Braxton

Tyondai Braxton / Central Market

ポストロック、アヴァン・ロック界を牽引するモンスターバンドBattlesのフロントマンであり、フリージャズ界の重鎮であるAnthony Braxtonを父に持つTyondai Braxtonが2009年にwarp recordsからのリリースしたソロ作品としては7年ぶりとなる2ndフルアルバム。

ダイナミックでクラシカルなオーケストラサウンドを起用し、実験的なアプローチを施した超大作。Battlesで培った音楽的経験やノウハウを最大限に発揮し、前衛音楽、現代音楽、シンフォニー、ありとあらゆる音楽的要素を吸収し、それを更に推し進めた爆発力のあるサウンド。さすがスケールでかいです。狂気さえ感じられる壮大で躍動感のある楽曲に心臓がドキドキ興奮してきます。まるで大作ミュージカルでも観ているような高揚感。 ヘッドフォンつけて爆音で聴くと楽しいです。

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AOKI takamasa

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

AOKI takamasa / PARABOLICA

高木正勝とのユニットSILCOMやツジコノリコとのコラボなど様々な活動を している新進気鋭のクリエイター青木孝允。フランスに住んでいて、ドイツ などヨーロッパを中心に活動しています。 通算6枚目となるこのアルバムは、 田中フミヤと半野喜弘によって設立されたレーベルop discからのリリース。

このアルバムは、クリックハウスとかいわれるジャンルになるのかな。そういうのって全然聴いたことなかったけど、この人の作る音はハマった。無機質で硬いサウンドなのに気持ちいい。ノイズ、グリッチ音の配置の仕方とかベース音のバランス、細部までストイックにこだわったミニマルミュージック。ごちゃごちゃさせずにシンプルさを追求したかのようなスマートなビートメイキング。その分、一つ一つの音の輪郭が鮮明に聴こえてきます。ヘッドフォンつけて隅々まで聴きこむのが楽しいです。電子ドラッグとはまさにこのこと。

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Tabla Beat Science

Tabla Beat Science / Tala Matrix

インドの人間国宝とされるタブラ奏者のZakir HussainやイギリスでDJとしても活躍するインド人コンポーザー、タブラ奏者でもあるTalvin Singhそしてジャズ、ファンク、アンビエント、ワールドミュージックなど幅広い活動を見せる大物音楽プロデューサー、ベーシストであるBill Laswellらによってに2004年頃結成されたタブラバンド「Tabla Beat Science」その他にもインド系ミュージシャンのKarsh Kale、Trilok Gurtu、Sultan Khanなどが参加。インドの魅力と才能が詰まった豪華なバンド。

インプロな感じで展開される超絶なタブラのトライバルなリズムに、ドラムンベース、テクノなどの音楽性が溶け込んでエキゾチックで強烈なサウンドを作りだしています。熱気を帯びたタブラの叩きだすミニマルなビートが気持ち良く、ジャケットからも感じられるような妖しげでスパイスの効いた音の渦にどんどん飲み込まれてきます。

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