Fats Waller

Fats Waller / Ain’t Misbehavin’

1904年生まれの20~40年代前半に活動していたアメリカのオルガン奏者、ジャズ・ピアニスト。

本名はThomas Wright Wallerだけど大食いで太っていたためFatsの愛称で呼ばれてます。エネルギッシュでリズミカルな演奏に、陽気なヴォーカルも素敵なストライドピアノの達人。とても楽しげにピアノを弾く人で、そのユーモラスなキャラクターもあって、聴けば誰もがこの人の虜になると思います。

ジャック・ブラック主演の映画「Be Kind Rewind」(邦題:僕らのミライへ逆回転)に出てくるレンタルビデオ店がFats Wallerの生家として出てきたり、曲も使われています。

お店のレンタルビデオが磁気の影響で観れなくなってしまったため、自分たちがホームビデオで映画を撮り直すというヒューマンコメディ。皮肉が込められてたり、映画好きの人がニヤリとなるシーンも多く、Fats Wallerもストーリーの鍵となっていて、音楽愛と映画愛に溢れてます。邦題が微妙だけど良い映画でした。

Ain’t Misbehavin’ (邦題:「浮気はやめた」)

最近ここらへんの古い音楽が好きだ。幸福感のあるゴスペルのメロディー とか渋いブルース音階とかブギウギ、スイングピアノのリズミカルで土臭さの残る響きがたまらない。

お高くとまってなく、良い意味で洗練されてなく、純粋に音楽を楽しんでる感じとか全部好き。安酒場でボロいアップライトピアノを陽気に弾き倒す、そんな楽しげなイメージが浮かんできます。音質があまり良くなくてもそういう雰囲気が出てて好き。

ちょっと前は40~60年代の音楽にハマってたけど、最近はもっと昔のレトロな音楽ばかり聴いてて時代に逆行してます。ピアノ欲しい。

キセルの歌で「遠い昔は 未来に よく似てる」って歌詞があったけど自分の中ではほんとにそんな感じ。SFが好きなのと同じような感覚だ。今には無いモノの魅力にはまってます。ちょっと現実逃避ぎみですが。

Isan

Isan / Plans Drawn In Pencil

イギリス在住のAntony RyanとRobin SavilleによるエレクトロニカユニットIsanが2006年にmorr musicからだしたアルバム。Isanとは”Integrated Services Analogue Network”の略称で、ISDNのDigitalの 部分をAnalogueにかえてつけた名前。
2人は近くに住んでるわけではなく、ネットでのやり取りで曲を作ったりするそうです。

ポップで温かみの感じられる、緩やかな落ち着きを持ったアンビエント エレクトロニカ。一つ一つの音を空間に綿密に配置し、気持ち良さを追求 したかのような音作り。派手さはないけどプチプチッと刻むビートがどこまでも心地良い。全曲電子音で構成されたオーソドックスなエレクトロニカ。Isanとかを聴きはじめてmorr musicの電子音楽にハマっていました。自分の中でのエレクトロニカのスタンダード。外せない名盤

Joe Zawinul

Joe Zawinul / Dialects

70年代に結成された最強のジャズ・フュージョンバンドWeather Reportの中心人物であるエレクトリック・ピアノ、シンセサイザー奏者 Joe Zawinulによってリリースされた1986年のソロ・アルバム。

フュージョン、ジャズ、ワールドミュージックといった様々なジャンルを飛び越え、Zawinulのそれまでのライフワーク、経験、知識をもとに作り上げられた大作。だいぶ昔の音楽なのに今聴いても古臭さは全然感じられません。時代の流れに左右されない芸術作品。アフリカンテイストな曲調にウネウネなシンセサイザーの音色が妖しく鳴り響く、唯一無二なサウンド。民族的な雰囲気を醸してたり、クールに洗練されたイメージだったりセンスが光る音楽。

Marz

März / Lovestreams (2002)

März / Wir Sind Hier (2004)

ドイツのフランクフルトを拠点に活動している奇才Ekkehard EhlersとAlbrecht Kunzeによるユニット「März」による2002年リリースされた 1stと2004年リリースの2ndアルバム。2作品ともエレクトロニカレーベル Karaoke Kalkからのリリース。

日本では知名度あまりないかもしれないけれど、細野晴臣と高橋幸宏によるユニットSketch Showのリミックスアルバム にも参加してます。あとHASYMOがこの人たちの曲をカバーしてます。

ドリーミーでポップなエレクトロニカ、フォークトロニカなサウンド。 かなりストライクな音楽。小気味いい電子音にストリングス やベル、アコーディオン、アコギなどのアコースティックな音色を使った温かみのある丁寧な音作り。

1stはビートが気持ちいいエレクトロニカなフレーズをループさせたりミニマルな作風。2ndは歌モノにも力を入れてます。 ポップ職人たちによる遊び心満載の夢見心地なサウンド、体に溶け込んでくるようなソフトな音楽なのでいつまでも聴き飽きないです。

「Everybody had a hard Year」をHASYMOがカバーしてる映像。

Savath & Savalas

Savath & Savalas / Manana

アメリカ、アトランタ出身のヒップホップ、エレクトロニカ系ミュージシャン スコット・ヘレンによる様々なソロ名義の中でも特に好きなSavath & Savalasの2004年にリリースされたミニ・アルバム。

スコットヘレンのソロ名義で最も有名なのは、サンプリング、ヒップホップを主軸においたPrefuse 73としての活動だけど、Savath & Savalasでは、生演奏、オーガニックなサウンドをコンセプトとした独特なエレクトロニカなスタイルが特徴的。

シンセやストリングスなどのエレクトロニクスやドラムの打ち込みを 絶妙なところに配置しておいて、アコギなどの生音の質感もしっかり組み込まれてます。スペイン人の女性シンガーソングライターEva Puyuelo Munsもメンバーとして参加していて、2人のハーモニー、 ウィスパーヴォイスが絡み合い、異なったライフスタイルや民族性が合わさり、スペインや南米音楽の影響も感じさせるサイケデリックなサウンド。

どこか大人な雰囲気の漂う、艶やかな美メロエレクトロニカ。EPなのに結構ボリュームもあってお買い得な1枚です。