Carl Craig & Moritz von Oswald / Recomposed

1898年にドイツで創設された、世界で最も長い歴史を持つクラッシック 音楽レーベル「ドイツ・グラモフォン」世界的な指揮者やピアニスト、 オーケストラなど錚々たるメンバーが集結しているプロフェッショナルなレコードレーベル。そんな由緒正しき老舗レーベル、グラモフォンが 所有しているクラシックの名曲を、テクノ系アーティストが自らの 解釈で再構築するとい「Recomposed」シリーズの第3弾(第1弾はアーティストはMathias Arfmann、第2弾はJimi Tenor)
2008年作である今作は、デトロイトテクノ界の重鎮Carl Craig と 90年代ミニマルテクノシーンを牽引してきたレーベルBasicChannelの創設者でもあるMoritz von Oswaldがタッグを組んだ実験的な意欲作。この2人がグラモフォンから選曲した音源は、80年代後半に録音された ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団演奏によるラヴェルの「ボレロ」「スペイン狂詩曲」、ムソルグスキーの「展覧会の絵」
イントロは瞑想でもできちゃうようなアンビエントで厳かな立ち上がりで、 そこから徐々に徐々にパーカッションや管楽器の切り取られてエフェクトの かかったビートが加わります。フルートまでもがビートに組み込まれ、ブツブツっと 流れるパルス、エレクトロニクスの導入。じわじわと静かな盛り上がりをみせる ミニマルな構成。後半の展開がかっこいいです。1年以上かけて2人が綿密にやり取りをして再構築されたクラシックとテクノの融合作。
曲の主旋律とかを切り取っているわけではなく、演奏を完全に素材として切り取って配置、反復、展開していてスティーブ・ライヒのように色んなものを削ぎ落としたストイックなサウンド。ミニマル・ミュージック好きな人には病み付きな1枚。